カテゴリー: 調査

野生生物関係の調査地域

  • 2021年シーズンの状況【石狩川】【オジロワシ等】

    2021年の調査,3月くらいから開始して,7月下旬には概ね終了していたんですが,今ごろ(10月)報告です。

    石狩川流域でモニタリングしているオジロワシ営巣地(計8地点)では,8地点のうち1地点が落巣。ペアの行方も不明となっています。2地点は新たに別巣をつくり,移動(推定)していました。さらに新規で1地点を確認。

    結局,2021年も8地点での繁殖を確認。うち,5地点で巣立ち(巣から1km圏内での巣立ち幼鳥確認を含む)を確認できました。ここ数年の中では,繁殖成功率はやや高い方だと思います。

    今年度の新規繁殖確認地点(1地点)も,そうだったのですが。繁殖期に成鳥ペアの分布を確認していたり,過去に営巣記録があった場所など,「巣は見つかってないけど,繁殖しているかも」という地点は,まだ3~4地点ほどあります。
    もうひとつ。例年,春先だけ成鳥ペアが分布しているのに,付近には繁殖しそうな環境が見当たらない地点というのが,いくつかあります。今年度の調査では,これら地点から支流の上流部などにかなり移動した場所で,夏季に成鳥の分布を確認しました。いずれも,やや規模が大きいダム湖があるなど,共通しています。

    ちょっと,どこまで範囲を広げられるか,わかりませんが。
    2022年シーズンでは,今年度の8地点(8ペア)をモニタリング対象とするほか,過去情報等が得られている地点/支流の上流域にあるダム湖/など,オジロワシ繁殖確認調査を継続する予定です。

  • 2020年4月下旬の各地

    4月は中旬と下旬に、各1回。各地の状況確認を行いました。COVID-19 の関連もあって、あまり「十分な調査を行った」と言える自信がありません。
    もっと時間をかけたいんだけどなぁ。

    area A(石狩川の中流域/雨竜川/その他の支流)

    • 既知のオジロワシ営巣地点(7箇所)のうち、5箇所では繁殖が始まっている模様。
      • 3月末に抱卵姿勢を確認できた3箇所のうち、2箇所では巣内にひなを確認
        (5月5日)
    • 新規のオジロワシ繁殖可能性がある地点については、特に情報が得られず。孵化まで進み、餌運びなどが増えてくるまでは、こんなものかと思います。
    • 3地点でチュウヒ(成鳥)を確認。今後も観察を継続。
    • 1地点でオオタカ(ペア)を確認。今後も観察を継続。

    area B(藻琴川および藻琴湖)

    • オジロワシ2ペアのうち、1ペアは繁殖失敗した可能性が大。まだ時期が早いので、繁殖再開する可能性は、かなり高いように思います。
      もう1ペアは順調なようです。
    • オオタカの餌持ちを1箇所で確認。今後も観察を継続。
    • タンチョウは今年度も繁殖開始したようです。

    area C(天塩川)

    • 4月中旬に、ひととおりの注目地点(25地点/主にオジロワシ)の状況確認をしましたが、明確な繁殖確認は3地点のみ。ほか成鳥ペアの分布を5地点で確認してますが、不明や不十分が多く残ってます。
    • さらに数箇所、調査対象にしたい地点もあるのですが、少し絞り込まないと、追いきれないかも知れません。

    その他(猛禽類ではない鳥類など)

    • あちこちで毛換わり中のウサギ(エゾユキウサギ)を見ました。なんだかノンビリで、「うかうかしてると(オジロワシに)狩られちゃうよ」という感じ。
    • 雨竜川で、ウズラ(4月14日)/ホオアカ(4月22日)/など確認。
      今年度は、コアカゲラを複数箇所で確認してます。昨年までは、あまり記録してないんだけど、たまたまであるのか、よくわかりません。
    • 石狩川のカワウ・コロニーは、順調のようです。
    天塩川のエゾユキウサギ(4~5羽いました) 2020年4月10日
  • 2020年3月下旬の各地

    ひとりで道内を全て観て歩くこともできないので、取り敢えず以下の3地域に狙いを絞ってます。その他の地域とか、途中でちょっと寄り道してなんていうことも、あると思うけど。

    area A(石狩川の中流域/雨竜川/その他の支流)

    • 既知のオジロワシ営巣地点(7地点)のうち、3地点で抱卵姿勢を確認/1地点で造巣中/分布確認などが得られなかったのは2地点
    • 新規に1地点(過去に営巣情報あり)でオジロワシのペア飛翔
    • 過年度に繁殖徴候のみを確認している2地点では、どちらも分布確認なし

    area B(藻琴川および藻琴湖)

    • 過年度より継続してオジロワシ2ペアが繁殖見込み
      1巣では抱卵姿勢/もう1巣でも既に産卵している可能性あり
    • 昨年繁殖したペアと思われるタンチョウを確認/繁殖した幼鳥を、まだ連れている

    area C(天塩川)

    • 3月中の調査はできなかったので現状不明

    その他

    • 雨竜川/伊達市/などでクマゲラを観察
    • 札幌市内(三角山の付近)でもクマゲラのドラミングを確認