2021年の調査,3月くらいから開始して,7月下旬には概ね終了していたんですが,今ごろ(10月)報告です。
石狩川流域でモニタリングしているオジロワシ営巣地(計8地点)では,8地点のうち1地点が落巣。ペアの行方も不明となっています。2地点は新たに別巣をつくり,移動(推定)していました。さらに新規で1地点を確認。
結局,2021年も8地点での繁殖を確認。うち,5地点で巣立ち(巣から1km圏内での巣立ち幼鳥確認を含む)を確認できました。ここ数年の中では,繁殖成功率はやや高い方だと思います。
今年度の新規繁殖確認地点(1地点)も,そうだったのですが。繁殖期に成鳥ペアの分布を確認していたり,過去に営巣記録があった場所など,「巣は見つかってないけど,繁殖しているかも」という地点は,まだ3~4地点ほどあります。
もうひとつ。例年,春先だけ成鳥ペアが分布しているのに,付近には繁殖しそうな環境が見当たらない地点というのが,いくつかあります。今年度の調査では,これら地点から支流の上流部などにかなり移動した場所で,夏季に成鳥の分布を確認しました。いずれも,やや規模が大きいダム湖があるなど,共通しています。
ちょっと,どこまで範囲を広げられるか,わかりませんが。
2022年シーズンでは,今年度の8地点(8ペア)をモニタリング対象とするほか,過去情報等が得られている地点/支流の上流域にあるダム湖/など,オジロワシ繁殖確認調査を継続する予定です。